坐骨神経痛を医学用語辞典で調べてみると、“分類”は病気・疾患、“部位”は骨・関節・筋肉と表記されています。同義語はありません。
辞書には以下のような内容が記載されています。
「骨(精髄)内に存在する神経根が椎間板などによる圧迫や変形に伴う刺激が、腰の痛みの原因となります。腰の病のほとんどは、このようなことが原因となり起こっているのです。大腿の後部から下腿の後部や外側という部位が痛むという症状を、坐骨神経痛と呼びます。」
坐骨神経痛の現れ方は痛みだけではありません。しびれや感覚の鈍り、ひどくなると歩行に障害をきたすこともあるのです。
坐骨神経痛とは、病名ではなく症状を表す言葉です。坐骨神経が圧迫されることや刺激を受けることで生じる“痛み”という症状を、ひっくるめて坐骨神経痛と呼んでいます。
坐骨神経とは脊髄腿節から伸びる抹消神経のひとつです。末梢神経の中でも太く長いこの神経は、最も表皮に近い場所を通っているものでもあります。
はじめから坐骨神経痛がみられることはほとんどなく、腰部脊柱管狭窄症や腰椎椎間板ヘルニアなどが原因となり副次的に起こることが多いでしょう。
坐骨神経痛は「根性坐骨神経痛」と「梨状筋性坐骨神経痛」、「症候性坐骨神経痛」の3つに分けられます。
「根性坐骨神経痛」は神経痛です。坐骨神経の付け根部分にかかる圧迫・刺激により発症します。腰椎椎間板ヘルニアの副次的要素として生じることが多いでしょう。
「梨状筋性坐骨神経痛」も同様に神経痛です。梨状筋への圧迫や刺激によって発症するものです。
しかし「症候性坐骨神経痛」は、他のものとは異なります。腰への過度な負担が起因要素ではありますが、原因が明確とはなっていません。治療が困難な坐骨神経痛といるでしょう。